こんにちは。
泡盛じょーぐーライターの久高です。じょーぐーは大好きという沖縄の方言で、泡盛が好きすぎるあまり泡盛マイスターの資格も持っています。
そんな泡盛ファンの私が今回おススメするのが、那覇市牧志にある「琉球料理と泡盛の店 カラカラ」。
手間ひまかけて作られた琉球料理と泡盛を一緒に楽しむことができるお店です。
口に出したくなるかわいい響きの店名は、泡盛を飲む時に使う酒器のこと。ぽてっとした丸い本体から細い注ぎ口が伸びる独特なデザインで、琉球王朝時代に貴重だった泡盛を、こぼさず飲むために使われていたと言われています。
店内を見回すと、頭上の棚にも仕切りの棚にもたくさんの泡盛!沖縄本島はもちろん、日本最西端の与那国島や、船でしか渡れない伊是名島や伊平屋島など、沖縄県内にある47すべての酒造所の銘柄を楽しむことができます。
さらに、本数限定のレアな泡盛も紛れているので、スタッフさんにあれこれ聞きながら選ぶのが楽しいですね。
琉球王朝時代から伝わる宮廷料理に舌鼓
「琉球料理と泡盛の店 カラカラ」では、泡盛にぴったりの琉球料理も一緒に楽しみたいところ。化学調味料を使わない昔ながらの味わいにこだわっていて、お店を訪れた年配のお客様にも「懐かしい味がする」と声をかけられるそうです。
「ジーマミー豆腐やチャンプルーなどの定番メニューも人気ですが、他店ではあまり食べられないものを楽しんでほしい」と話すのは店長の冨多さん。
カラカラの店長の冨多さん
特におすすめのメニューが、「かりゆし三種盛」。田芋とその茎(ムジ)、豚肉、野菜を練り上げた「ドゥルワカシー」、昆布と豚肉の炒め煮「クーブイリチー」、豚肉の上に黒ごまのペーストがのった「ミヌダル」の3品をセットにしたものです。
あまり聞き慣れないこの3品は、琉球王朝時代から伝わる宮廷料理です。それぞれ作るのに時間と手間がかかるので、沖縄の一般家庭ではお祝いの席でしか見られない贅沢なお料理です。
「スーチカー」と呼ばれる豚肉料理も、ぜひ食べてみて!
「スー」=塩、「チカー」=漬けるという意味で、豚のバラ肉をたっぷりの塩でじっくり漬けて作る沖縄の伝統料理で、「琉球料理と泡盛の店 カラカラ」では、粟国島の塩を使って30日以上漬け込むそう。適度な塩辛さに、泡盛もぐいぐい進みます。
何度もリピートしたくなる、居心地の良さ
インタビューの間、「ミヌダルは泡盛の古酒と合わせてほしいよね」や「スーチカーの旨味は一般酒でもぴったり!」など、料理と泡盛の食べ合わせの話で冨多店長と大盛り上がり! カウンター席に座ると、料理を準備するスタッフさんとあれこれお話できるので、おひとりさまでも訪れやすい温かい雰囲気もうれしいです。
左側:ライター久高 右側:冨多さん
年末に数えたら200種類以上あったという泡盛の充実はもちろん、「今後は沖縄のお酒全般を紹介したい」とも。何度でも食べたくなる昔ながらの琉球料理とお酒のコラボレーションを、ぜひ楽しんでみてください。
〒900-0013
沖縄県那覇市牧志3-2-30
TEL 098-864-2588
営業時間17:00〜24:00
月曜定休